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 将棋の現役女流プロ最年少の中学3年、里見香奈女流1級(14)と矢内(やうち)理絵子女流名人(27)の対戦で話題の「レディースオープン・トーナメント2006」決勝3番勝負第3局が22日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、矢内が里見を下し優勝した。里見は“勝負服”のセーラー服で対局。序盤から得意の「中飛車」で積極的に攻めたが、公式戦初タイトルには“あと一歩”届かなかった。

 平成18年度の対局で勝率約8割と、圧倒的強さを誇るスーパー女子中学生が“天下取り”の舞台に舞い降りた。

 里見は女流棋士30人が参加した予選を突破。昨年9月に始まった16人によるトーナメントでも、千葉涼子女流王将(26)ら強豪を撃破して決勝に進んだ。決勝3番勝負の初戦は117手で里見の圧勝。2局は矢内が137手で勝利。この日は、勝った方が優勝という大一番となった。

 前日に東京入りした里見は、地元の島根県出雲市から持参したセーラー服姿で将棋会館に登場。午前10時、里見の7六歩で対局が始まった。

 里見は得意の「中飛車」で陣形を整える。矢内も「左美濃囲い」で自陣を固め、序盤は膠着状態。中盤は逆転で多く勝利してきた里見が繰り出す怒濤の攻撃に、矢内が耐えた。終盤、矢内が攻勢に転じると、記者席のモニターを見ていた里見の師匠、森けい二・九段が「このくらいの劣勢、歯を食いしばれ!」と絶叫。しかし矢内の攻めが効果的に決まり、里見は130手で投了。紅潮した表情の里見は、盤上をじっと見つめていた。

 その終盤の速攻から「出雲のイナズマ」などと異名をとる里見。対局後の会見では、報道陣約40人を前に「将棋に落ち着きがなかった」などとプロ棋士らしい、落ち着いた口調で反省した。

 しかし、東京の印象を聞かれると表情は一変。「昨日(21日)はいろんなところを歩きました。代々木へ行ったりとかぁ…。えへへっ」。バレンタインについて「えっと…(誰にチョコをあげたかは)秘密です」とにはにかむなど、女子中学生らしい表情もみせた。

 里見の奮闘を同会館のモニターで心配そうに見つめていたのは母、治美さん(45)。前日の21日、親子は深夜バスで11時間かけて上京し、同会館に宿泊したという。愛娘の姿に「恥ずかしがり屋の子が、こんな堂々とやれるなんて…。結果はどうでもいいんです」とホッとした表情。

 対局を見届けた日本将棋連盟の米長邦雄会長は「積極的な攻めは見事。里見さんは必ず大スターになる」と断言した。

 里見はこの日の対局後、初段に昇格。4月からは島根県の名門、県立大社高校へ通いながらプロの道を究める。里見と矢内は3月に女流王将戦準決勝で再び激突。里見は「すごく悔しい」とリベンジを誓った。


★“元祖”が絶賛!「我慢強さある」

 今大会2度目の優勝となった矢内女流名人は会見で「集中力の高さと、若さに似合わない我慢強さがある」と里見をたたえた。14歳のニューヒロインとの対戦に「『名人の名誉にかけて』という気負いはなく、対局に集中できた」と勝因を分析。さらに里見のセーラー服姿について、「私も15歳で棋戦にデビューしたときは、セーラー服姿でしたよ」とさりげなく“主張”した。「だからセーラー服に癒されるということもなかったです」と切り返し「(里見さんのセーラー服に)対抗して実は、着物、袴も考えました」と最後の最後に、対抗心があったことをポロリ。


★スーパー中学生

 スーパー中学生といえば、里見のほかに、1月の全日本選手権で福原愛選手の史上最年少記録を塗り替え4強入りを果たした石川佳純選手(14)や、2月5日のK-1デビュー戦でTKO勝ちしたHIROYA(本名・河部弘也)=(15)らがいる。


■女流棋士会
 平成元年、女流棋士のレベルアップなどを目的に発足。現在、女流棋士50人が所属し、6棋戦が行われている。日本将棋連盟の任意団体で、連盟の規定では、棋士養成機関の「奨励会」で四段に昇格すればプロ棋士となり、連盟の正会員となる。女性は過去、12人が奨励会に挑戦したが、初段が最高。6棋戦のスポンサー収入の合計は推定計7000万円で、男性プロ棋士の1棋戦分にも届かないのが実情で、1人平均の年収は100万円ほどといわれる。厚生年金にも入れず、連盟理事を選ぶ棋士総会などに出席できないことなどから、昨年12月の臨時総会で待遇改善を求めて連盟から独立することを決めた。会長は藤森奈津子女流三段。



■里見香奈(さとみ・かな)アラカルト
 ★生まれ 平成4年3月2日、島根県出雲市生まれの14歳。現在、同市立第三中3年
 ★師事 森けい二・九段
 ★きっかけ 6歳のとき父から将棋を教わる
 ★初V 14年、小学5年で第11回アマ女王戦で優勝
 ★スピード出世 15年10月、女流プロの養成機関「育成会」に入会。半年1期のリーグの同会を最短の2期で卒業
 ★女流プロ昇格 16年10月、中学1年でプロである女流棋士(女流2級)に。プロ昇格は史上4番目の若さ
 ★女流1級 17年、女流名人への登竜門、女流名人位戦B級リーグ参戦。女流王位戦で本戦出場を果たし、18年4月に女流1級に昇格
 ★プロ初V 19年1月、関西女流最強を決める「きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦」で優勝
 ★卓球も強い! 中学では卓球部に所属。最後の大会となる昨年6月、出雲市総体で個人8強入りし、県総体へ進出
 ★好物 冷ややっこ。ねぎにしょうが、しょうゆをかけて食べるのが特にお気に入り。棋戦などの前にはゲン担ぎで必ず「とんかつ」を食べる
 ★好きなタレント 俳優の生瀬勝久(46)
 ★家族 会社員の父、彰さん(45)にパート事務員の母、治美さん(45)。兄、卓哉さん(18)、妹、咲紀さん(10)


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