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 今週末の競馬開催に向けてJRAに対し、競走馬を管理する調教師サイドは、“ダブル検査”導入を要求した。馬インフルエンザ感染被害で18、19日の開催が中止に追い込まれたJRAは19日、東西トレセンなどで説明会を実施。25、26日の開催を前提として懸命の努力を続けていく意向を示した。20、21の両日に、今週の出走予定馬全頭の疫学調査を行い、23日までに開催か中止を決めるという。これに対し、調教師側は万全を期すため、同日の出馬登録後にも再検査を求めた。

 本来ならば札幌競馬場で夏の大一番、札幌記念が行われるはずだった19日、JRAは美浦・栗東トレセン、札幌・函館・小倉競馬場で、調教師を対象に「馬インフルエンザの状況確認について(協力依頼)」と題した説明会を実施。今週の特別登録馬及び平地競走に出走意思のある馬全頭を対象に、簡易キットを用いて馬インフルエンザ検査を実施すると説明した。

 東西トレセンは20日、各競馬場では21日に行う予定だ。その結果をもとに23日の出馬登録を行う。ルール上は陽性馬の受け付けも可能だが、陰性馬のみの出馬登録を受け付ける公算が大きい。

 美浦では、臨時の地区総会の中で説明が行われた。出席した杉浦宏昭・日本調教師会労務担当・関東本部副本部長は「調教師会としては開催に向けて協力する姿勢を伝えており、説明会でも全体の了承を得た。ただ、出走馬確定後、出走馬には改めて検査をしてもらいたい。そうでないと出走はさせられない、とJRA側には伝えた」と話した。

 インフルエンザは感染から発症まで3日ほど潜伏期間がある。月、火曜の検査で陰性でも、週末までに陽性、発症する可能性がある。ただ、出馬投票後の木曜の時点で改めて検査すれば、日曜までに発症する可能性は低い。ウイルスを保有していても、発症しなければ競走能力には影響しないというのが調教師会の見解だ。

 ただ、JRAは出走馬確定後の再検査については態度を保留している。仮に行うことが決まったとしても、全頭検査を二度行うにあたっての獣医師不足や、“二段階選抜”による出走頭数の減少など、開催へのハードルは決して低くない。

 18、19日の開催では、出馬登録後に陽性となった馬が多発。結局、開催を取りやめた。前日の簡易検査で新たに38頭が陽性反応を示し、これで所属の競走馬約4100頭(けがの治療やリフレッシュのため放牧中の馬を除く)のうち、陽性馬は計129頭になった。調教師会の意向を受けたJRAはどう対応して、開催にこぎ着けるのか。先週と同じ事態が繰り返されれば、ファンの信用を著しく落とすことになる。
名古屋競馬で1頭が陽性、開催可否20日に

 日本中に拡大している馬インフルエンザだが、名古屋競馬でも陽性反応が出たことが19日、明らかになった。主催する愛知県競馬組合によると、8月以降に他地区から入厩してきた13頭を検査したところ、1頭が陽性を示したという。名古屋競馬は21日から開催を予定しているが、可否については20日に決定される。
 また福島県は、県内の競走馬育成施設の1頭に陽性反応が出たと発表した。県中央部にある民間の競走馬育成施設の獣医師から、18日に「数頭の馬が発熱している」と県中家畜保健衛生所に連絡があり、症状のある4頭を検査。県は感染を防ぐため、馬の隔離や出入り自粛などを要請した。同施設は、競走馬の育成のほか競走馬以外も飼育している。陽性だった馬は競走馬でなく、05年から施設にいる4歳の去勢馬だという。


馬インフルエンザ問題、旭川でのホッカイドウ競馬中止に

 馬インフルエンザの感染が広がっている問題で、北海道競馬事務所は19日、21~23日に旭川競馬場(北海道旭川市)で開催を予定していた道営ホッカイドウ競馬を中止すると発表した。

 同事務所によると、茨城県から旭川市に移動してきた1頭が簡易検査で陽性と判定されたため、この馬に接近した馬や、日本中央競馬会(JRA)のレースに遠征した馬など計17頭を、18日に検査した。全頭が陰性反応を示したが、「現在は潜伏期間にあり、ほかの馬が発症する可能性がある」として中止を決めた。

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