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 世界的な建築家、黒川紀章氏(72)が21日、4月の東京都知事選に無所属で立候補することを明らかにした。「どの政党からも推薦されれば受ける」としている。3選を目指す石原慎太郎知事(74)について「最も近い友人の1人」と説明する一方、公約のひとつに五輪招致中止を掲げるなど、“打倒・石原”を鮮明に打ち出している。







 都知事選が風雲急を告げた。今話題の国立新美術館(東京都港区)やクアラルンプール新国際空港(マレーシア)など、国内外に斬新(ざんしん)な建築作品を築き、文化功労者でもある黒川氏が急きょ、殴り込みをかけてきた。

 「石原都知事が立候補を辞退しない場合には、都知事選に(自分が)立候補する」

 自身のホームページで21日、突然の出馬宣言。無所属だが「どの党からも、推薦されれば受ける」としている。

 現在まで知事選に立候補を表明しているのは、石原知事のほか、共産党推薦の元足立区長、吉田万三氏(59)だけ。黒川氏へ“ラブコール”を送る政党が出てくれば、一気に台風の目と化す可能性もある。

 石原知事は前回平成15年の知事選で、得票率7割の308万票を得て圧勝。今回も3選は確実とみる声もある。しかも、黒川氏は石原知事をこれまでの知事選で支持しており、「現在でも最も近い友人の1人。都知事との人間関係が変わったから出馬するわけでもないし、これからも変わらない」としている。

 しかし「石原都政の良い点は継承するが、悪い点がある」とも明言。その「悪い点」としているひとつが、石原知事が推進している“目玉”の事業、つまりは2016年夏季五輪の東京誘致運動で、黒川氏は五輪中止を公約に盛り込んだ。

 平成7年の都知事選では、臨海副都心の都市博中止を公約に掲げた青島幸男が、見事に当選。就任後に実行している。

 黒川氏が示した公約は15項目=別表=、首都機能移転▽側近政治を行わない▽就任は1期(4年)のみ▽無給、官舎は使用しない-なども掲げている。

 私生活では昭和58年暮れ、女優の若尾文子と結婚し、幸せな家庭生活を送っている黒川氏。第二次大戦後の焼け野原で建築家の果たす役割を話す父親に感化され、建築家を目指したという。

 今度は都政をグランドデザインするわけだが、東京都庁といえば、そもそも、建築の師である丹下健三氏の設計。その“城”へ、高弟が今、乗り込もうとしている。



★1期のみ、側近政治は行わない、無給…

 「東京五輪中止」「1期のみ」。都知事選への立候補を表明した黒川氏が示した15項目の公約は、3選を目指す石原知事との違いを際立たせた内容になっている。

 「石原都政の良かった点は、当然継承する」としながらも、「側近政治は行わない」「ごう慢な態度ではなく、都民の声に耳を傾ける」「議会の重視」など、ソフト路線を強調。在任中は無給で、官舎や公用車を使用しない、とした。

 一部の首都機能移転の積極的支援や、中国、米国、ロシアとの関係重視なども掲げたほか、「都心に再開発のタネ地を将来のために確保する」「緑地率を高める」と、著名な建築家ならではの政策も。

 黒川氏は「黒川紀章建築都市設計事務所」(東京)の社長を務めるが、在任中は都の計画や設計を受注しないことも明記した。


黒川紀章氏が掲げる15の公約
(1) 石原都知事が立候補を辞退しない場合には
都知事選に立候補する
(2) 無所属(どの党からも、推薦されれば受ける)
で出馬
(3) 1期のみ
(4) 無給、官舎(公館)公用車は使用しない
(5) 石原都政の良かった点は、当然継承する
(6 )タレント知事の乱立(すべてが悪いわけ
ではないが)に歯止めをかけたい
(7) 都知事の期間、KKAA【(株)黒川紀章
建築都市設計事務所】は都の計画や設計を
受注しない
(8) 東京オリンピック中止
(9) 都を区中心の多角型の都市として活性化する
(10) 一部の首都機能の移転を積極的に支援し、
都心に再開発のタネ地を将来のために確保
する。そして緑地率を高める
(11) 東京を金儲け主義の投機から守り、文化と
経済の共生を目指す
(12) 傲慢な態度ではなく、都民と対話し、都民の
声に耳を傾ける
(13) 議会(民主主義)の重視
(14) 中米露との関係重視
(15) 知事のリーダーシップ確立、側近政治は
おこなわない
【注】黒川氏のホームページによる




★黒川氏に聞く

--都知事選に立候補する最大の理由は何か

「(文書で出した)15の公約がすべての理由だ」

--当選しても1期だけというのは

「僕は石原都政の良い点を継承する。1期で次の世代に引き継ぐ」

--悪い点があるのか

「ある。傲慢(ごうまん)、(石原慎太郎知事)四男の(都文化事業への関与)問題、側近政治などだ」

--2016年の東京五輪招致になぜ反対なのか

「福岡に持っていきたい。地方都市で五輪を実現させたい。一極集中に異議があり、東京のバブルをとめたい」

--推薦については民主など政党と話したのか

「民主党との話は全くない」



■黒川 紀章(くろかわ・きしょう)
 本名同じ。昭和9年4月8日、愛知県蟹江町生まれ。京都大学工学部卒業後、東京大学大学院建築学科博士課程(丹下健三研究室)を修了。代表作に中銀カプセルタワービル(東京都中央区)、国立新美術館(同港区)、豊田スタジアム(愛知県豊田市)、クアラルンプール国際空港(マレーシア)など。平成元年に仏芸術文化勲章を受章。現在は黒川紀章建築都市設計事務所代表取締役、神戸女子大客員教授。妻は女優の若尾文子(73)。血液型AB。




★22日以降に民主都連幹部が接触

 石原都知事は無所属で出馬。自民党都連は推薦を決めたが、石原氏は正式に辞退している。

 民主党はニュースキャスターの筑紫哲也氏(71)、浅野史郎・前宮城県知事(59)らの擁立を検討したが、決定に至らず。菅直人代表代行(60)の擁立を求める動きもあるが、菅氏は固辞を続けている。

 鳩山由紀夫幹事長(60)は同夜、黒川氏について「優れた建築家で、東京の新たな形をつくれる方だ。ただ、民主党都連中心に擁立作業を進めており、方針が出るまで何も言えない」と微妙な表現にとどめた。しかし民主党幹部は「五輪招致には党内でも反対論が強い。知名度もあり、勝てる可能性がある」と述べ、22日以降に都連幹部が黒川氏と接触するとの見通しを示した。

 共産党は元足立区長、吉田万三氏(59)を推薦している。



◆政治評論家、有馬晴海氏
「候補者擁立に悪戦苦闘する民主党が、複数の窓口で候補者を探す中で浮上したのか、黒川氏のみの考えで出馬するのかは不明だが、民主党にとっては“渡りに船”ではないか。党として黒川氏に乗っかることができれば、とりあえず不戦敗は避けられる。ネームバリューがあり、行政経験はまったくないだけに勝ち目はあまりないと思うが、うまく『反石原』の票をまとめられれば善戦する可能性もある」

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