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 不二家の洋生菓子の販売再開に先駆け、不二家飯田橋神楽坂店(東京都新宿区)が5日、独自商品「ペコちゃん焼」の販売を再開した。フランチャイズ店である同店を経営する平松南さん(64)にとって、不二家の被害者であると同時に「加害者」側の一員でもあるという二つの思いに悩んだ50日間だった。

 神楽坂の入り口近くに位置する飯田橋神楽坂店。この日正午に開店した店内には、1カ月半ぶりに甘い香りが漂った。入り口近くのショーケースには、平松さんの次男の潮さん(34)が焼いた、舌を出し笑みを浮かべるペコちゃんの顔が幾つも並ぶ。開店時には店外にも20人の客が行列。「記念すべき日に一番に買いに来たかった」と午前5時半から並んだ大学生は、ペコちゃん焼を手にするとおいしそうにほお張った。

 開店から間もない約40年前から、ペコちゃんの顔をかたどった生地に小倉あんやカスタードなどを入れて焼いてきた。

 販売当初は他の店でも製造していたが、次第に店数は減り、現在は1店舗だけ。原材料の調達でも不二家本体を通さず、焼き上げるまですべて自前だ。「神楽坂の顔」として観光客のおみやげや、近くの東京理科大生のおやつ代わりとなり、1日1000~2000個(1個105円)売れる人気商品となった。

 そこに突然、不祥事が襲った。次々と明らかになるずさんな品質管理。不二家が1月11日に洋菓子販売の休止を発表した後も、しばらく焼き続けたが、「安全がきちんと保証されるまでは自粛しよう」と同15日に販売をやめた。

 焼く様子が通りから見えるようにしたブースのガラスは内側を白い紙で覆った。平松さんは「墓場みたいで重苦しくて、いたたまれない気持ちになった」と振り返る。

 販売再開は、不二家の経営陣刷新と衛生管理体制が整ったと判断し、踏み切った。この間、店には励ましの手紙やメールが数十通寄せられた。「いつもあるものが閉店すると寂しい」というメッセージもあった。

 「神楽坂あってのペコちゃん焼。どう貢献していけるか」。単なる「下請け」ではなく、本社と消費者の立場に立って責任をもたなければいけないと思うようになった。

 閉店中、スタッフのやる気を維持し、よりおいしく安全な商品を提供したいと、衛生面やケーキのデコレーションの研修を繰り返した。評判の菓子店へ足を運び、買って食べてもみた。

 開店前には、これまでの思いをつづった16ページの冊子「がんばるっ! ペコちゃん焼」を店頭に並べた。平松さんは「期待に応えられるよう緊張感を持って販売を続けていきたい」と話す。

       ◇

 不二家は1月11日から洋菓子の生産・販売を取りやめていたが、「安全に生産できる体制が整った」として、今月23日から一部の直営店で販売を再開する方針だ。当面、ケーキ類など定番が中心になりそうという。

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