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 今年に入り、全国各地でステンレスや銅などの金属泥棒が急増している。火の見やぐらの半鐘、公衆トイレの屋根、滑り台や墓地の線香皿……。あきれるほど多彩だ。一体だれが、どうやって、何のために。背景を探ると、「五輪景気」にわく中国各地の建設ラッシュや、それをあてこんでの投機による金属相場の「高騰」にいき着いた。

 ●階段だけの滑り台

 「なんかおかしいな」

 2月15日、埼玉県栗橋町の大沼公園で、見回りをしていた町職員は違和感を覚えた。

 よくみると、滑り台の滑降部分(20万円相当)がなく、階段だけが残っていた。

 「まさか滑り台を持っていかれるとは」

 飛び込み台のような姿になった滑り台は、「子どもが遊ぶと危険だ」と即日撤去された。

 警察庁によると、金属盗被害は昨年1年間で全国で5701件。総額約20億円にのぼる。

 被害は、今年に入って急増。都内だけでも、2月末時点で昨年の同時期と比べて4倍の勢い。埼玉県でも2月下旬までに120件と、昨年1年間(80件)を超えた。

 ●罰当たりな泥棒

 2日午前、栃木県日光市のテーマパーク「ウェスタン村」でアルミ製サッシ24枚が盗まれているのが見つかった。現在休業中で電気の補修業者が気づいた。

 被害品の多くはある場所も存在も「地味」で、なかなか被害に気づきにくい。

 火の見やぐらの半鐘は、栃木・茨城両県で2月末までに被害が計40件を超えた。

 神奈川県小田原市では銅製の屋根。2月12~13日には、山間部の公園にある公衆トイレの屋根がやられた。計50平方メートル、30万円相当だ。

 川崎市高津区の霊園では、約200基の墓からステンレス製線香皿(計40万円相当)。茨城県では、水田から給水管の蛇口約80個。給水管は、蛇口が1個なくなるだけで、水入れの際に水が噴き上がり、隣の田んぼの農作業に支障をきたす。

 ●クレーン利用も

 それにしても、どうやって運んだのか。

 半鐘は重さ数十キロ。火の見やぐらは10メートルほどの高さがある場合も多い。「半鐘をかけるフックを滑車代わりにしてロープなどで下ろしたのでは」と、栃木県警はみる。

 では、長さ3メートルの「滑り台」や、重さ180キロの「トイレの屋根」は?

 昨年11月に広島県で工事現場から鉄筋を盗んだとされる容疑者は、「レンタカーのトラックで乗り付け、クレーンで運び出した」と供述した。

 ●相場高騰

 水門の支柱(計50万円相当)を盗んだ疑いで捕まった男は「3万円で売った」と、福岡県警の調べに供述した。

 日本鉄リサイクル工業会(東京都中央区)などによると、くず鉄相場は2月下旬現在1トンあたり約3万1800円。01年7月(6400円)の5倍に上昇している。銅の建値(非鉄精錬所の販売価格)も同じく78万円で、99年3月の3.7倍だ。

 「買い取り価格が上がるにつれ、盗難が増える傾向にある」と、大阪府警の幹部は言う。

 では、なぜ高いのか。

 北京五輪を控える中国の各都市の建設ラッシュの影響を指摘する声もある。

 「中国の生産拡大に伴う需要増と投機目的の資金流入の影響で、世界的に金属の相場が上がっている」。独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」の担当者は、高騰の背景をそう説明する。

 警視庁が昨年と今年に逮捕した17人はいずれも日本人。廃品回収業者に売り渡すなどしていた。

 業界団体は盗品を買わないよう申し合わせているが、関係者によれば、海外へ売却するヤミ業者がいる可能性もある。

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